Festina lente

気が向くままに、考えごとの適当な記録処。

シン・ゴジラ、2回目。思い出と復習と予習の話。

相変わらずシン・ゴジラシン・ゴジラ言ってます。

二回目見に行ってきたのでその復習と、三回目は初の爆音体験しに行く予定なので、ネット上の感想や考察を読んで3回目に生かしたいことをメモ書き。

なお、2回目はゴジラ初見者と一緒に観に行ってきました。エヴァ履修済み、ゴジラ未履修とのことで、微妙に観点が違うのが面白かったです。

 

 

2回目、わかっているのにテンションがあがるのがわかりました。あのゴジラにまた会える、天災で東日本大震災を思い出させる存在だけれど、けれど、幼少期に出会ったゴジラは、怖いけどわくわくするもの、罰を与えるかみさまでした。
感想で、「ゴジラモスラを通して会話し」みたいなのがあったんですけど、ゴジラ、人間と小美人を通して意志を伝えてるんですよね。人間を滅ぼす意志。ミニラともやりとりしてるし、「かみさま」から「天使」とか、そういう存在に降りてきた観があります。でも今回のゴジラは「かみさま」でした。
ちょっとだけモスラの話します。
昭和のモスラはあまりちゃんと観ていなくて、私の中のモスラはモスラ3部作がベース(でも蜂形態も可愛いから好きです)なので、人間の味方ではあるし、ジュブナイル映画であったから、ゴジラきの人から見たら物足りないだろう。書いてたら観たくなってきました。エリアス姉妹!!!当時は末っ子のモラが好きでしたけど、今は長女が好きそうです、観たい。
 
ゴジラに戻ります。最初は物足りない、とか言ったけどすみませんでした。十分破壊されてたわ。
ただ、東京が、人類が、「全部壊してやりなおし」ができないほど、技術が進んでただけだわ。赤坂が最後に言った「スクラップ&ビルド」、すべて壊せるほどではないけれど、でも結局のところ、「全部壊してやり直し」なのだろうと思います。国債も暴落しているしね。くしくも、最初のほうで「ゴジラをどう利活用するか考えるか」といった大臣たちも、ある意味正しくものを見ていたのだと思いました。
もちろんその場を助けないといけない。安全第一。現場主義で理想主義の矢口は、そう発想するでしょう。
けれど、赤坂が東京を捨てる決断をしていたように、リアリストで現場より「その後の日本」を考えるならば、ゴジラの倒し方によって、今後の日本をシミュレートしなければいけないのだろう。きっと、凍結手段を矢口が言い出した時に、赤坂は矢口が実現可能なまでにヤシオリ作戦を練った時に備えて、「日本復興プラン」も考えているのではないか。
東京は、ゴジラがいていつ復活するかわからない以上、首都機能をどこかに移すとは思いますけども。エヴァファンの友人は「長野はどうか」と言っていましたし庵野監督ならその可能性も高いかもしれませんが、一応「外敵のいなくなった日本」においては、大阪がやはり適任ではないかな。大阪府大阪市のあれこれの建物もありますし。
そして御所は京都に笑 しかし、確かに皇居を避けてるんですが、ゴジラに牧博士の意識というものがあるのかどうかちょっと気になるところです。いまのところ、面白いし推進したいと思ってるんですが、ゴジラ牧博士説はちょっとピースが足りない。
人間の遺伝子を取り込み、牧博士によって出現したのは間違いないと思ってるので、素敵な「空想科学」理論を待ってます。
 
あとやっぱり巨災対のメンバーがいいなあ。
変な言い方ですけど、ある程度できる人たち、かつ「公務員」だからか、お育ちがよさそうな感じがする。いただきます、のシーンは本当に好きです。椅子をちゃんと直すところとか、今はまだ主要キャラに目がいきますけど、他の人たちも追いかけて観たいです。
一緒に行った初見の方が、おしゃれに詳しい人だったので、「パターソン特使がルブタン履いてるらしいけどどれでしょう」と聞いたら、最後の赤いソールのがたぶんルブタン、とのことでした。すごい。初見ではピンヒール履いてないと思ったんですが、ほぼずっと履いてたわ。失礼しました。
 
どこが好き、とかどこがいい、とかすごく話しにくい映画だとも思います。細部のときめきポイントとか面白かったことは言えるのに、全体像について話そうと思うとぼやけるというか。だから「ゴジラVS日本」で「虚構VS現実」、以上の何者でもないのでしょう。今までのゴジラや日本映画の比較ではなく、純粋に、この映画をどう楽しんだのかがうまく説明できないのが悔しい。
 
あと…色々感想を読み漁っていて、「初代へのオマージュが多い」と「ゴジラシリーズと離れている」というものを見かけるんだけども、それって「ゴジラシリーズは初代からかけ離れている」ということだろうか、と思わないでもない。戦後の「戦争の影が残る娯楽映画」と「怪獣プロレス」は確かに違うと個人的には思いますけどね。
ただ、主旨やつたえたいことが違っても「都市を破壊するゴジラいう生物が主人公」であれば、私はゴジラシリーズだと思っているので…ゴジラが違いすぎたハリウッド1作目は、あれは恐竜ですけども…いや、ゴジラも生き残り恐竜設定のもあるが……
「あれはゴジラではない」などについて語るより「どのゴジラが好きか」を語るほうが有意義だ、やめます。
 
3回目は立川の爆音上映を見に行く予定。なので、ここからは、事前知識として覚えておきたい&チェックしたいことを適当に羅列します。
なお、チェックしたのはこちら。

『シン・ゴジラ』の感想を集めてみた(ネタバレあり、見てない人にはないしょ) - Togetterまとめ

庵野秀明監督と岡本喜八監督の貴重な対談 - 1年で365本ひたすら映画を観まくる日記

ツイッターに書ききれない長文を書くブログ : 「シン・ゴジラ」での政府の意思決定プロセスについて書いてみた - livedoor Blog(ブログ)

『シン・ゴジラ』、現実対虚構、そして泉修一保守第一党政調副会長の良さについて - From The Inside

シン・ゴジラ:感想(約1万5000字:未鑑賞者の閲覧を禁ず) - 六月の開発局

樋口尚文の千夜千本 第68夜「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)(樋口尚文) - 個人 - Yahoo!ニュース

たぶん他にも色々観たんですが、入り乱れてわからなくなってるのでこのあたりで。
本来なら一つずつ引用したいところですが、追いきれないので気になるポイントと個人的感想に留めます。
 
≪考察?物語関係≫
ゴジラが「福音でもある」:ナウシカ好きの庵野監督、「核を取り込み、短期間で無害化する」のがゴジラの可能性?
教授は元素変換による核物質の無害化を研究していた、からの「ゴジラ=腐海」説。「未知の、半減期20日の放射性物質」=短い半減期の元素に変えた。面白いです…!これ前提で、教授は何を目的としていたのか、にも焦点を当てて観たい。
それにこれって、続編として、ゴジラを凍解させて利用する人たちが現れる可能性もありますよね…分化して無数のゴジラ人間?が生まれてたから、一時間弱後に核爆撃しても間に合わない気がするよ。広範囲爆撃だから間に合うのかな。しかし、核を取り込んで無害化するのがゴジラの機能であれば、核であっても滅ぼすことはできないような気がします。それとも、「核」ではなくて熱量だから殺せるんだろうか。
 
シン・ゴジラシヴァ神を元にして構想?:腕を上に向けているのは、亡き妻を抱き上げているポーズ?ゴジラ=牧博士には、展開に納得がいっても「どうやってか」の空想科学の部分に疑問が残るのですけども。
 
東宝の文字:実はこれは「昔におきたゴジラ襲来」を映画化した、二重構造では、という話。だからカヨコのわかりやすく日本人女優が演じているのでは、生物学者たちが「仮名」なのは不名誉だから、という考察は面白いと思いました。「作品内世界で後世に作られた再現ドラマ」

・そういえば、「キングギドラ」は「ヤマタノオロチ」モチーフでしたね。なるほど、ヤシオリ作戦。
→最後に尻尾が大写しになるのも八岐大蛇の神話から来ている。
天叢雲剣草薙剣は八岐大蛇の尻尾から出てくる、ということは、あれらの生まれるゴジラ人間のようなものたちは…?
 
≪確認したい映像≫
・森課長の携帯:不在着信のこと。前回も書きつつ、今回もチェックし損ねた!待ち受けはチェックしました。不在発信が続いてても、ほら、携帯持って逃げ忘れたかもしれないし…と思いつつ。
・立川での巨災対メンバー:尾頭さんのことを紅一点、と言ってるツイートがあって、あれ?って思ったんですよね。尾頭さんより若い女性がいた気がするんだ。黒スーツに白シャツの。どんな人たちがいるのか、メインキャスト以外も観たいところです。目がたぶん、尾頭さんに吸い寄せられるとは、思うけれども。
・安野モモコ先生関係:電化製品店の場面と、週刊JINDAIと、動物病院と。できれば、ツイッターのアイコンにもあるらしいので、チェックしたい。エヴァアイコンもあるらしいとも。
・備品パソコンの違い:学者勢のMAC自衛隊レッツノートとお役所の富士通、なんて区別チェックしてなかった。確認したい。
・議員バッチは未チェックだったので、もう一度確認。
・「無人在来線爆弾」:一両あたり爆薬積載量18t×10両編成×複数路線の無人統合制御運行。まじでか。このあたり感慨をもってもう一度望みたいと思います、すごくこのシーン好き
自衛隊出動理由:鳥獣対策か、防衛か。どこかの感想で、「保険対象にならないため。保険対象になったら、保険会社がやばい」というのを読んだんですが、どこだったかな…
ゴジラが「眠りに入る直前のゴジラの左足の踏み込み」が野村萬斎ぽいらしいです。
・登場人物のフィットしていないスーツ笑:赤坂さんは割と肩のラインも袖丈も合せてた印象、他の人も確認しよう。ぱっと見でスーツ種別理解できるほど詳しくないけども、イギリスとイタリアくらいは見分けたいです。
・赤坂のネクタイが青で矢口のネクタイが赤。泉が黄色。
・首都高多摩川トンネルは「沈埋函」と呼ばれる筒状のブロックを並べて沈める工法で作ってある→継ぎ目からズレて等間隔に空気が吹き出すような描写で壊れていく
ゴジラが一度目に出現したのは11月3日←二回目との関連から、年度も出せる?
ゴジラの手話
・新幹線爆弾とされたN700系と、ケースに入れられて矢口の部屋に飾られている0系新幹線
・カヨコのピアスがパールになっている
・森課長が好きなのは赤いきつね
・ドイツの研究所所長:人間を、ではなく「日本人(ヤパーナ)を…」と言ってる
・泉の中の人は小太りだけどラガーマンらしいので、スーツのラインを確認したい(ラガーマン系の人特有の筋肉のラインが見えたら萌える)
・最後、安田も一緒にヤシオリ作戦現場に同行する。いや、前気づいたけど萌えるよねこれ。
・都庁防災センター(災害対策本部)で国民保護計画を卓上に置いていたところ
・グローリー丸 :初代ゴジラ冒頭で犠牲になった貨物船栄光丸のオマージュ
≪単語関係≫(耳情報)
自衛隊の無線で「CP」という単語が頻発するけど、CP(コマンドポスト)=指揮所
・レッドノーティス:国際刑事警察機構が加盟国の申請により発行する通知。その国で逮捕状が出ている被疑者などについて人物を特定し、発見したら手配元の国に引き渡す方向で協力するよう各国に要請する
・紙爆弾:法律案に対して、関係省庁の質問がFAXで100枚単位で送られてくる
・泉のセリフ「金帰火来」:金曜に選挙区に帰り火曜に中央に戻ること。つまり、2回目のゴジラ上陸は土日。だから、子供の着替え詰めてるお母さんはお父さんと逃げようとした?その日もふつうにお仕事している皆さまはお疲れ様です……
内閣官房長官のセリフ「カーン合意の黒幕の娘か」:??何をモチーフにしているか確認中。
・泉への矢口の「君のキャラには助けられた」←いまいち聞き取れなかったので。
・「男が出世に萌えんでどうする」:すごく好きなシーンですが、まさかの字。泉さんオタク??
・赤坂が「巨大不明生物」とか呼ばず、ゴジラと言わない。あくまで「災害」であり、「生物だから、駆除できる」赤坂らしいなあって思うので。
・デモシーン:「ゴジラを護れ、ゴジラは神だ!」「ゴジラを殺せ!ゴジラは敵だ!」擁護と殺せ派、両方聞こえるなあとは思ってましたが。しかし、実働部隊 側の目線で見ると、市民運動が…寝るとこ邪魔しないでねっていう、気持ちになりますね。実際には聞こえてないと思うけど。
 
多少分類したつもりですがやはり散漫、というかむしろこれ、確認しきれるんだろうか。